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2009/04/05

春が来た

気がついたらもう4月。
桜も満開で、我が家の近くの河原は、連日お花見客でいっぱいです。

さてこの春、我が家では、生活が大きく変化する出来事が、二つありました。

ひとつは、息子が、3月末で少年野球チームを退部したこと。
もうひとつは、来週、娘が小学校に入学すること。

今日は、息子の生活の変化について、書こうと思います。

実は、この件については、私自身まだ心の整理がついていません。。。
最後の試合のときに、監督から頂いたチームの集合写真や、チームメイトからもらった寄せ書き。
どちらも子ども部屋に大事に飾ってありますが、それらを見るだけで、息子も私も寂しくなってしょんぼりしてしまい、「他に方法はなかったのか」という気持ちと「もうどうしようもなかった」という気持ちで、胸が痛くなります。

息子の退部の理由は、ひと言で言うなら、
「中学受験の準備と、私立小学校の生活と、少年野球とを、両立することができないから」
1月にはこんな記事を書き、その時から不安でいっぱいだったのだけれど、実際に新5年生の通塾が始まってみると、現実は予想以上に過酷でした。

朝7時に家を出て、学校へ。学校の帰りに駅のホームで塾の荷物を受け取り、そのまま塾へ直行、帰宅するのは22時。それが週3。土曜日は半日、塾のテスト。日曜日は野球、1日10時間。塾のない日や用事のない時間帯は、大量の塾の宿題をこなすのに必死。

家から学校が50分、学校から塾が50分、塾から家が50分、唯一接近しているのは、家と野球のホームグラウンドのみ(徒歩10分)。地理的な悪条件が重なってしまったこともあって、息子はだんだんと疲労に耐えられなくなり、学校をたびたび休むようになってしまいました。学校の課題をまったくこなしていないことも判明し、担任の先生からは「学校が主体のはずだ」と、注意を受けました。

これでは何が一番大事なのかわからない。っていうか、一番大事なのは「息子の健康」に決まってるのだけれど、とにかくどうにかしなくてはならない。
何度も親子で話し合いました。

はっきり言って、野球の参加日数・時間数をこれ以上減らすことはできない。そもそも金曜・土曜の活動には全然行けていないし、チームへの迷惑を考えたら、今のような在籍の仕方も本来は疑問。

ならば、ひとまず塾のクラスを落としてはどうか。そうすれば、課題も減るし、自宅から近い校舎で授業を受けられる。そうしたら、今のような状態ではあるものの、野球を続けられるかも。
・・・しかし、息子の返答は「NO」。選抜クラスでの勉強は大変だけれど、友達もたくさんできてすごく楽しいし、このまま頑張りたい。クラスを落とすのはいやだ。

じゃあ、あと他に考えられる手立てとしては、「学校の近く(もしくは塾の近く)に引っ越す」、もしくは「私立小をやめて、地元の公立小学校に転校する」。どっちも荒療治だから、他に影響が出ることは必須だけど、今より体力的な負担は減るから、もうしばらくは野球を続けられるかも。
・・・しかし、これらに対する息子の返答は、やっぱり「NO」。引っ越ししたら、野球チームのホームグラウンドや地元の友だちから遠ざかってしまう。そして学校をやめるのもいやだ。学校の友だちが大好きだから、学校は6年間通いたい。今の学校を卒業したい。

そうしたら、野球をやめるしか、もう道がないよ。

苦しむ私に、苦しい息子が最後に言った言葉は、

「そうだね。もう、野球をやめるしかないね。もう、仕方がないよ。」

でした。明らかに、状況と親とが言わせた台詞。けれど、私も旦那も、もうそれしかないと思わざるを得ず、

「中学に入ったら、絶対に野球をやろう。」

と言うので精一杯でした。

息子から大好きな野球を取り上げてまで、中学受験をする必要があるのか。受験自体をやめるという選択肢は選べないのか。そうも考えたけれど、我が家の家庭環境では、やはりそれもまた、難しい。小学校受験を決意した時と同様、今回も、受験をやめる覚悟はできませんでした。

これは、あくまで我が家での決断です。少年野球と中学受験を、6年生まで両立して、志望校にきちんと合格するお子さんも少なくはないと思います。しかし我が家の場合は、ここでひとつの区切りをつけざるをえませんでした。私たちの選択が完璧で正しいとはとても思えないけれど、間違っていると言うこともできないと感じています。

息子が野球チームで経験したこと。家族でも親戚でもない大人から、全力で褒められたり怒られたりしたこと。チームメイトとくだらないことに笑いころげあったこと。ただひたすらにボールを追いかけたこと。この2年間で息子が得たものが、あまりに多かったから、失ったものもまた、あまりに多いと感じるのだと思います。そして、最後の最後まで息子を応援し、快く送り出してくださった、チームの監督、コーチ、お母さま、お父さま方には、感謝の気持ちでいっぱいです。

最後の練習のあと、チームメイトと帰路についた息子は、別れ際に、

「***ー、明日も練習来いよー」

と、フツーに手を振られたそうです。もう明日は行けないんだけど、と心の中で息子は苦笑したらしいのだけど、私はキューッと心臓が苦しくなりました。
チームの中で一人だけ学校の違った息子を、フツーに仲間に入れてくれて、フツーに仲良くなってくれて、本当にありがとう。明日は練習に行けなくても、いつか必ず一緒に野球ができる日がくると、信じたい。

春が来て、野球の予定が入らない週末がきて、まだ切ない私だけれど、少しずつ気持ちは前へ前へ進んできました。というか、ここに書いたら、かなりスッキリしてきました。
私と旦那は、しっかり息子を見て、守っていくしかないんだと思います。息子には、しっかりと自分の未来を見つめて、歩いていって欲しい。そして、素晴らしい人間関係に恵まれたことに感謝し、そういう関係を築いてこられた自分を、誇りに思って欲しい。

中学受験まで、あと2年。息子の輝く笑顔がこれからもたくさんたくさん見られますように。2年後の春を信じて、ママはひたすら応援するよ。

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コメント

私も読んでいて、胸がきゅーっ、となりました。

子育てっていつも正解がない難問だから、決断は難しい。よね。

いつも全力投球で、見ていて良いよね。きっとたくさん悩んで決めた結論だから、asapon息子は納得して春を迎えたのかな。

と、我が家の子育てと照らしあわせながら考えてたら、隣でぶるぶるふるえながかき氷食べてる娘が、ママ変な顔してるーっ。と言われてしまった。

投稿: paphoon | 2009/04/05 16:38

>paphoonさん
おお!ちょっと久しぶり!!!ここしゃんもいよいよ年長さんだね。paphoon家はどんな春を迎えてますか???cherryblossom
励ましコメント、本当にありがとう。「ぶるぶる震えながらかき氷」おおお……いいわー(笑)これこそpaphoon母子って感じがする。ここしゃんグッジョブ!good
うちの今の状況も、よそから見たら、
「そんなにぶるぶる震えてまでかき氷食べる必要あるの??」
って感じかもしれないな。でも、「あーー寒かったけど美味しかった~~delicious」って、食べた後にニコニコ言えれば、それでいいんだよね。
なんか、この記事だと中学受験がかなりダークな印象になっちゃうんだけど、実際はそんなに暗いもんでもないんだよ。まあ確かにやり過ぎ感は否めない感じではあるけれども、うちの息子にとっても、長期的に見ればかなりプラスになる部分が多いと思うのよ。
でも、子どもは「今」しかないからね。そして、「明日」は「今日の続き」だからさ。今回の判断は本当に辛かった。
息子自身は、寂しそうではあるものの、淡々と勉強しつつ、塾の友達と卓球しに行ったり、地元の友達とドロケイしたり、いくばくかの時間の余裕を手に入れて、それはそれで楽しい様子。私はどんな息子も受け入れて、サポートするのみです。
またpaphoon家の日常も教えてね。私も、野球がないぶん土日に余裕ができたんで(うぅweep)、遊んでね~art

投稿: asapon | 2009/04/06 07:30

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