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2009/05/25

偏差値30からの中学受験

鳥居りんこさんのベストセラー、

偏差値30からの中学受験合格記」(学習研究社)

を読みました。続けて、本書の続編かつ完結編、

偏差値30からの中学受験 卒業編」(学習研究社)

も読みました。

表紙だけを見ると、育児ハウツー本のようでもある。また、題名だけを見ると、『我が子はこうやって下剋上を成し遂げましたという、自慢話本』のようにも見える。
しかし、本は外見にあらず。すっごく、深い、2冊でした。

「合格記」の方は、その名の通り、りんこさんと息子のたこ太くんが、中学受験で合格を勝ち取るまでのお話です。

私自身も、中学受験生を育てている手前、りんこさんの体験談はあまりにリアル。何がリアルかと言うと、
「これじゃいけない」
「こんなはずではない」
「これでいいのか」
「誰かこれでいいと言って」
という、母の心の叫びが、本当にリアル。
本文中にもありましたが、中学受験はある意味、新興宗教に似ています。信じる者は救われるんだろうし、信じないと救われないみたいけど、信じきるのが難しくて、今現在私もまさに、右往左往している最中です。
本の帯には、「子の背中を押すのは母の仕事!」なんてキャッチコピーが書かれているのだけれど、実際は、「母の背中を押してくれる1冊!」と言った方が正しいんじゃないかな。

“いろいろ悩んではみたけれど、とにもかくにも子どもに中学受験をさせようと考えたそこのお母さん。それでいいのです。完全な正解などこの世にはありえない。とりあえずやってみましょう。”

と、励まされている気がして、私の心もスッと軽くなりました。

で、「合格記」よりさらに秀逸なのが、「卒業編」。こちらは、合格してからの「その後」のお話。たこ太くんが念願の中高一貫校で過ごした日々を、母の視点から振り返っています。

「いまこそ、落とし前をつけるときがきた。」
という帯のコピーがいいじゃないですか。私なんて、小学校受験の落とし前もつけないといけないかと思うと、若干ゾッとしますが、親の価値観で子どもをある程度振り回した以上、「で、結局その選択はどうだったの?」を振り返るのは、「まあ仕方なかったんだよね」という結論しか出てこないにしても、絶対に必要な作業だと思います。

中高6年間のたこ太くんはと言うと・・・。詳しい内容をここにそのまま書くことはできないけれど、これまた思春期の子育てが大変リアルに描かれていると感じました。

子どもを私立に放り込みさえすれば、なんか格別に良いご馳走を食べさせてもらえて、世の中のおいしい汁をチューチュー吸うかのごとく、成績優秀、運動バリバリ、青春爆裂で、おまけに超優秀大学がおいでおいでと手招きし、さらなる「ごっつぁんです人生」が開けていくのだと勝手な未来予想図を描いていた。 「中3、蛙もどき」より

しかし、「望みは、丁寧にひとつひとつ打ち砕かれていく」のを体験するりんこさん。思春期の子育ては、本当に難しい。自分の人生を振り返っても、確かにあの頃私は難しかった。それは、私立中学に通っていようが、公立中学に通っていようが、基本的には変わりないということがよくわかり、私は数年後の息子を想像するのすら怖くなってしまいました(-_-X)

しかし、「人生で子育てほどメンドクサイものはない」と認識しつつ、「たゆまず一生懸命だった」母としての自分を認めるりんこさんに、やっぱり私は励まされます。

鳥居りんこさんのblog、「母の人生に、子どもの受験あり!」も、読むとドッと元気が出ます。ベイスターズの内川選手のblogと並んで、元気が出る系blogとして、オススメです。

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コメント

「これじゃいけない」
「こんなはずではない」
「これでいいのか」
「誰かこれでいいと言って」
これ、受験だけじゃないよね。子育て全般に言えるかも・・。

中高生のころ、必ずしも母との関係は良好ではなかったので、私も今から末恐ろしいです。ここしゃんとの関係も、、変わっていくのかな。

小学校も、中学校モ、公立を選んでも、私立を選んでも、よかったかどうかの確証なんて、得られないよね。

子供のために、どんな環境を用意してあげられるか、今、そういうこと、考えています。
私がどうしたいか、と、子供がどうしたいか、と、子供に何が向いてるか、ということを考えて、現実的な落とし所を探す。考えれば考えるほど、よくわからなくて、答えが出ません。

ほんとう、誰かに背中押してもらえると、うれしいよね。お母さん、それでいいんだよ!ってね。

投稿: paphoon | 2009/05/26 14:03

>paphoonさん
コメントありがとー(^o^)/迷惑コメントがちょいちょい入るんで、承認制にしてみた。ちょっと面倒なんだけど仕方ないか…。
そうそう、「それでいいんだよ」って誰かに言われたいんだよね、母は。母親ならば、子供に関するすべてを引き受ける覚悟はどうせあるんだから、あとは誰かに背中を押してもらうのみ。
paphoonもここしゃんも、いつもいつまでもそのまんまでいいんだよ~(o~-')bドーン←背中を押した音。喪黒福造にあらず

お互い、思春期の我が子を想像するのはそら恐ろしいね(-.-;)「卒業編」は、その点、ためになる一冊だよ。ぜひ読んでみて(^o^)/

投稿: asapon | 2009/05/26 18:05

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